<第1報>ヒルドイド®の自己負担について 2024.04.30
2024年4月30日にお知らせいたしましたように、2024年10月より先発薬の選定療養が開始されます。
ヒルドイド®は特にアトピー性皮膚炎の患者様の保湿、スキンケアに用いる薬剤として、多くの方々が使ってこられた薬剤です。今まで長期間にわたり先発品を使用されてきた方も多く、後発品に変更することに不安がある方も少なからずいらっしゃるのではないかと思います。
後発品は先発品と同じ有効成分の薬で効能・効果・安全性は基本的には同等であり、先発品と比較して安価となります。しかし、添加物や製造過程は同等である必要はありませんので、保湿剤の場合、使用感に違いを感じられるかもしれません。
2024年10月以降、すべての方々が後発品に乗り換えなくてはいけないというものではなく、後発品でかぶれてしまう、先発品と同等の効果が得られない、後発品との混合において分離などの配合変化がある場合など、医療上の必要性がある場合にはこれまで通りの自己負担額で先発品を利用できます。
患者様のご希望で先発品を利用されますときには、後発品との差額の4分の1(+消費税)が必要となりますので、予めご確認ください。(下記参照)
※薬剤費(薬局ではこのほかに調剤基本料、服薬管理指導料などの調剤報酬がかかります。)
ヒルドイドソフト®(18.5円/g) (2024年10月1日現在)
<2024年10月以降、100gあたり>
・3割負担の方 | 555円 → 811円(256円の増額) |
・1割負担の方 |
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・乳幼児医療の方 | 352円の自己負担が必要となります。 |
アトピー性皮膚炎の患者様にとって、保湿剤は日々のケアで重要なものです。ご自身に合ったものをご選択ください。
なお、選定療養の対象となる薬剤はヒルドイド®のほかにも多数あります。薬剤アレルギーをお持ちの患者様、特に複数の薬剤に対してアレルギーをお持ちの患者様は後発品への切り替えの際はご注意ください。
以上の件に関しまして、ご不明な点がございましたら、アレルギー相談窓口をご利用ください。
2024年9月25日
アレルギー疾患医療拠点病院
福岡病院アレルギーセンター