アレルギーをお持ちの方へ
新型コロナワクチン接種 Q&A 情報掲載について

更新日:2021.11.11

最新トピックスとして「アレルギーをお持ちの方へ 新型コロナワクチン接種 Q&A」を掲載しました。

新型コロナワクチン接種 Q&A について

Q1. アレルギーとは何ですか?

A1.

私たちの体には、自分の体の成分と違う物、例えば、細菌、ウイルス、食物、ダニ、花粉などが体の中に入ってくると、これを異物として認識して攻撃し排除する仕組みがあります。これを「免疫」と呼んでいます。

これらの異物に対して反応する際に自分の体を傷つけてしまう場合をアレルギー反応と呼んでいます。アレルギーの原因となるものをアレルゲンといいます。

(日本アレルギー学会HPより)

Q2. アナフィラキシーとは何ですか? どのような症状がでますか?

A2.

2臓器以上に及ぶ、全身性のアレルギー反応を言います。

症状は蕁麻疹などの皮膚症状、息が苦しくなったり、咳や鼻水やくしゃみが止まらなくなったりする呼吸器症状、腹痛や嘔気・嘔吐、下痢などの消化器症状などの症状が複数同時に現れます。

症状が重篤なときは、脱力、血圧低下や意識障害、失禁などショック状態となり、命にかかわります。

Q3. ワクチン接種後のアレルギー症状とは何ですか?副反応とは違いますか?

A3.

ワクチン接種により現れる全身症状のうち、疲労、頭痛、筋肉痛、悪寒、関節痛、下痢や発熱などが現れる機序は明らかではありませんが、ワクチンの接種数時間から数日後に現れる一過性の現象です。

ワクチンによる正常な免疫応答の一部と考えられています。一方、アナフィラキシーを含む急性のアレルギー反応は、ほとんどが接種後数分ないし十数分以内に現れます。

数時間後に起こる場合もありますので、経過観察は重要です。

Q4. ワクチン接種後のアレルギー症状とはどのようなものですか?

A4.

多くが急性のアレルギー反応です。

  • 1.注射部位以外の皮膚の発赤、蕁麻疹、唇の腫れ、目の痒みや腫れ、くしゃみ、鼻水などの鼻炎症状
  • 2.喉の閉まる感じ、呼吸困難、強い咳などの呼吸器症状
  • 3.強い腹痛、嘔吐・下痢などの消化器症状
  • 4.血圧低下・意識障害などの循環器症状

このうち2つ以上の症状が出現した場合をアナフィラキシーと診断します。

Q5. アレルギー疾患でワクチンを避けるべき人はどのような人ですか?

A5.

同ワクチンの接種を避けるべき人は

1回目のワクチン接種で重度の過敏症を呈した人

注意する人は(Q6も参照)

ワクチンの成分にアレルギー反応が疑われる人

※ワクチンの成分、特にポリエチレングリコール(PEG)あるいはPEG と交差反応性があるポリソルベートを含む薬剤に対して重度の過敏症をきたした既往がある場合は専門医による適切な評価とアナフィラキシーなどの重度の過敏症発症時の十分な対応ができる体制のもとでない限り、同ワクチンの接種は避けるべきとされています。

※ここにはアレルギー疾患に関して記載しておりますので、他疾患につきましては主治医の先生とご相談ください。

Q6. アレルギー疾患でワクチン接種の際に注意が必要な人はどのような人ですか?

A6.

1.予防接種で接種後に全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者

2.本剤の成分に対して、アレルギーを呈するおそれのある者

※注意事項

上記の方は、アナフィラキシーなどの重度の過敏症に対応できるような体制のもとで接種し、接種後の観察時間も30分以上とすることが望ましいと考えられます。

また、ファイザー製のコロナウイルスワクチンの成分につきましては、ポリエチレングリコールおよびそれと交差反応性があるポリソルベートが考えられます。

特定の医薬品使用後にアナフィラキシーをきたした既往がある場合、ワクチンを接種する前に、添付文書でアナフィラキシーをきたした薬剤に含まれていたか確認しておくことが必要です。

2.につきましては、下記の①~③に該当する方はリスクが高いと考えておりますので、かかりつけ医もしくは当院にご相談ください。

  • ①複数の薬剤でアナフィラキシーの既往がある患者
  • ②原因不明のアナフィラキシーの既往がある患者
  • ③今までにワクチン接種でアナフィラキシー症状を起こしたことのある患者

※ここにはアレルギー疾患に関して記載しておりますので、他疾患につきましては主治医の先生とご相談ください。

Q7. アレルギー疾患があってもワクチンは打てますか?

A7.

アレルギー疾患とは

※喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、
ワクチンや医薬品(注射)以外の特定の物質[食品、ペット、ハチ毒、
環境(ハウスダスト、ダニ、カビ、花粉など)、ラテックスなど]
に対するアレルギー

上記のアレルギーがある場合でも、コロナウイルスワクチンを接種することによるアナフィラキシーの発症リスクは変わらないとされています。

ただし、コントロール不良喘息患者の場合には、万一アナフィラキシーをきたした場合に重症化するリスクがあるため、これらに対応できる医療機関での接種が望ましいと考えられます。また、既存のアレルギー疾患のコントロールは重要です。

Q8. ポリエチレングリコールやポリソルベートのアレルギー検査はできますか?

A8.

現時点で確立された検査はございませんが、当院アレルギー科ではファイザー製およびモデルナ製に含まれるポリエチレングリコール2000での皮膚検査を行っております。

この検査が陰性であっても、必ずしもポリエチレングリコールのアレルギーを否定できるわけではございませんが、そのほか、内服可能な薬剤等も併せて評価しております。

受診の際は、お薬手帳をお持ちいただけますよう、お願い申し上げます。

Q9. ワクチン接種後の発熱や痛みに対して、市販の解熱鎮痛薬を使用してもいいですか?

A9.

市販の解熱鎮痛薬には添加物や副成分が含まれていることがあります。かかりつけ医にご相談いただき、処方を受けていただいた方が安心です。

Q10. 解熱鎮痛薬にアレルギーがありますが、どうしたらいいですか?

A10.

ワクチン接種後の副反応に対しまして、解熱鎮痛薬が使用されており、解熱鎮痛薬に関するご相談が増えました。

解熱鎮痛薬にも様々な種類がございます。

かかりつけの先生にご相談いただき、内服可能な薬を処方していただいたほうがよいでしょう。複数の解熱鎮痛薬に反応される方は、アレルギーではなく、不耐症の可能性も考えられます。

当院では、内服可能な薬を検討するために、入院での内服チャレンジテストも行っておりますので、ご相談ください。

Q11. コロナワクチン接種後にアレルギー症状がありました。2回目、3回目は接種できますか?

A11.

一度、かかりつけの先生にご相談いただき、重篤ではない、局所的なアレルギー症状であれば、2回目、3回目の接種を検討させていただきます。

もちろん、2回目、3回目に症状がひどくでる可能性も否定はできませんので、症状に応じましては、1泊入院での接種を勧めることもございますので、ご検討ください。

アレルギー症状以外の副反応につきましては、アレルギー科での対応はできませんので、ご理解いただけますよう、お願い申し上げます。